あしあと
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以前、犬といえば近所で生まれた犬をもらって犬を番犬として飼うことが当たり前でした。しかし、近頃はペットショップでさまざまな種類の中から選び、家族の一員として室内で飼うことが増えてきています。
一方行政に寄せられる犬に関する苦情内容は、放し飼いからフンの不始末や犬の鳴き声などに変化しています。
そんな「今どき」の犬の飼い方について、多くの方に知っていただきたいと思います。
散歩の目的は犬の排せつではなく、運動とストレスの解消、そして社会環境に慣れさせることです。
本来、道路・公園等は排せつをさせる場所ではありません。自宅の決まった場所で排せつをする習慣をつけておくと、道路などを汚すことがないだけでなく、排せつをしたくて散歩を要求することもありません。悪天候や飼い主の病気などで外出が困難な場合でも、犬に排せつを我慢させることがなくなります。
散歩に行く前に、自宅敷地内を歩かせ、排せつをしたら褒め、それから散歩に行くようにしつけることができます。
また、散歩中あちこちに尿を少しずつ何度もかけることをマーキングといい、これは自分の縄張りを主張する行動です。排尿後であれば、マーキングをさせなくても健康上問題はありません。リードを短く持って飼い主主導で歩き、他の犬のした尿のにおいをかがせないようにすることで、ある程度コントロールすることができます。
メリット
1.近所迷惑にならない
2.ふん尿の始末がないので安全に散歩できる
3.散歩の時間やタイミングが自由になる
「手術をするのはかわいそう」、「自然に任せるのがいい」などの意見もあるようですが、実際には手術をした方が、犬も飼い主さんもストレスなく幸せに暮らせます。
生後6カ月程度で早期に不妊去勢手術を行えば、特に効果が高く、穏やかでしつけやすい犬になります。また、オス犬のマーキング行動(電柱ごとに足をあげてオシッコをかける行動)を抑えることもできます。
咬みつくなどの問題行動が原因で、やむをえず保健所が引き取った犬の8割が去勢していないオス犬だったというデータもあります。
メリット
1.攻撃性、支配性が弱まり問題行動が起きにくくなる
2.性格が穏やかになり、しつけがしやすくなる
3.なわばりを守る意識が弱まり、マーキング(放尿)が減る
4.発情期のストレスがなくなり、脱出、放浪が減る
5.老化に伴い発症する特定の病気(前立腺肥大や子宮蓄膿症など)を予防できる
犬は群れで暮らす習性を持っています。屋外の寒い犬小屋に一匹で置かれるよりも、飼い主さんのそばで暮らす方が幸せなのです。特に老犬には屋外飼養は厳しいものです。最近は室内で犬を飼うための便利用品(ゲージやトイレシートなど)もたくさん販売されています。吠えなどの問題行動も、飼い主さんの側でしつけをすることで、屋外飼養に比べ改善することができます。
メリット
1.犬にとって快適な生活環境になる
2.犬と飼い主とのきずなが深まる
3.変化に気づきやすく、健康管理しやすい
4.しつけが入りやすい
犬には多くの品種があります。これは、人が目的別に時間をかけて作りだしたもので、特性や飼う場合の世話の仕方が違っています。子犬の時の見た目やイメージに惑わされることなく、品種の特性をよく理解したうえで、自分のライフスタイルに合っているか、飼う前によく考えてください。飼ってから、「こんなはずじゃなかった」と言っても、犬の寿命は約15年と長く取りかえしはつかないのです。
例えば、盲導犬として有名なラブラドールレトリバーは力が強くやんちゃな性格ですし、大人気のミニュチュアダックスフントやチワワは、専門家の間では攻撃性の高い犬として知られており、多くの咬傷事故が起こっているのです。
病気にかかってから悔やむよりも、きちんと予防して安心して暮らせる方がいいに決まっています。また、ペットホテルやドッグランの利用条件に、きちんとワクチン接種をしていることと決められている場合も多いようです。
(1) 狂犬病
狂犬病は犬も人も発症すれば100%助からない怖い病気です。人への感染源の多くが犬であることから、狂犬病予防法で生後91日以上のすべての犬に予防接種と市町村への登録が義務づけられており、注射の時に配られる金属のプレートの装着も義務となっています。(違反した場合は罰金20万円)
(2)犬フィラリア症
フィラリアとは、蚊の吸血によって感染し、犬の心臓内に住み着く寄生虫です。予防しないとほとんどの場合感染し、本来の寿命の半分くらいしか生きられません。必ず予防してあげてください。予防法は、蚊の発生する5月から11月の間、月に1回ずつ薬を飲ませるものが一般的です。
(3)ジステンパー、パルボウイルス感染症など
ジステンパーやパルボウイルス感染症といったいくつかの致命的な病気は、ワクチン接種で予防できます。子犬の場合、生後2カ月頃1回目、3カ月から4カ月頃2回目の接種を行い、その後年1回接種し、免疫を維持します。
犬も人間社会で暮らす以上、最低限のマナーは必要です。ほかの犬や人にいきなり吠えかからない。さわられても怒らない、飼い主の指示でおとなしくしていられるなどは散歩の時だけでなく動物病院でも必要なしつけです。いろいろなコースを散歩したり、家族以外の人と出会う機会をもつなどして、経験豊かに育てましょう。猫やほかの動物にも日頃から接していれば仲良くすることもできます。
岐阜県動物愛護センターでは、毎月専門講師による『犬のしつけ方教室』を行っています。
〇対象犬:生後6カ月以上、2歳以下、体重15kg以下の犬。健康で、人や犬への危険性が低い犬。
※上記対象外の犬の参加については要相談
〇内容:犬の基本的なしつけ方法に関する講習。正しい接し方や褒め方などの実技講習。犬のしつけに関する質疑応答
〇定員:4組(犬は1組1頭まで)
〇場所:岐阜県動物愛護センター(別ウインドウで開く)(岐阜県美濃市片知593)
〇申し込み:電話(0575-34-0050)もしくは動物愛護センター窓口でお申し込みください。
その他、注意事項などは動物愛護センターホームページに記載されていますので、ご確認ください。
犬のしつけ教室以外にも、毎月各イベントを行っています。詳しくはこちら(別ウインドウで開く)をご覧ください。
岐阜県 池田町役場民生部環境課
電話: 0585-45-3111
ファックス: 0585-45-8314
電話番号のかけ間違いにご注意ください!