あしあと
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中八幡古墳(なかはちまんこふん)は、現在の所、町内唯一の前方後円墳である。
1960年、道路(現国道417号線)工事中に馬具(鉄製鞍金具(てつせいくらかなぐ)、木心鉄板張輪鐙(もくしんてっぱんばりわあぶみ)、鉄環(てっかん)、かこ)、武器(鉄刀、鉄剣、鉄鉾(てつほこ)、鉄鏃(てつぞく))、工具(ノミ)、武具(三角板鋲留短甲(さんかくばんびょうどめたんこう))などの遺物が出土、古墳の中心が道路で破壊されたことが判明した。
1970年、派出所建設に先だって古墳残存部分を発掘調査した所、全長43mの前方後円墳であることが確認され、埴輪(はにわ)も出土した。
中八幡古墳の馬具は、朝鮮半島南東部からの輸入品である可能性が高い。
日本国内では最古形式のものの1つに数えられ、三角鉄鋲留短甲や鉄製武器類と共に5世紀中頃の日本(倭王権(わおうけん))における最新の武装である。
これらを所有する被葬者(ひそうしゃ)は、朝鮮半島など海外に及ぶ広域な軍事活動を展開し、乗馬や騎馬(きば)戦術を積極的に取り入れようとした人物であった可能性が考えられる。
出土遺物に、日本における初期馬具をはじめとした、朝鮮半島との関係をうかがわせる遺物が豊富に含ま れる点は、日本の5世紀史を考える上でも極めて重要である。
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