あしあと
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※曹洞宗妙勝寺寄贈
六之井観音庵は、正徳五(一七一五)年に妙勝寺(みょうしょうじ)泰洲和なおが開山となって建立された寺院である。
谷汲巡礼街道沿いに位置し、巡礼への湯茶接待を行っていた。
同庵に伝わってきた古文書三点は、庵廃絶後に妙勝寺が保存管理していたものを、池田町へ寄贈されたものである。
文書のうち、「常摂待施主(じょうせったいせしゅ)祠堂帳(しどうちょう)」は、同庵に供養料を納めた巡礼の記録であり、往時全国津々浦々から、夥(おびただ)しい数の巡礼が池田を訪れていたことを知らしめるものである。
いつ・どこから・どのような人が当地を訪れたかの記録が、享保二一(一七三六)年から元文四(一七三九)年の四年分、連続して遺(のこ)されている点が殊に重要である。
膨大な巡礼のデータは、当地域はもとより、西国三十三箇所巡礼全体の時代的・社会的情勢の解明に資することのできる、極めて貴重な資料といえる。
「美濃観音堂什物(じゅうぶつ)帳」「摂待祠堂(せったいしどう)田地(でんち)明細記録」は祠堂帳と共に保存されてきた、庵の財産台帳ともいうべきもので、庵の由緒・履歴を示す重要な記録である。
〒503-2425 岐阜県揖斐郡池田町六之井1455-1(池田町中央公民館)
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