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あしあと

    木造地蔵菩薩坐像 池田町有形文化財

    • 2016年2月25日
    • ID:461

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    木造地蔵菩薩坐像

    禅蔵寺の創建は、同寺保存の「勅諡覚源(ちょくしかくげん)禅師平心處齋(へいしんしょさい)行録(あんろく)・語録(ごろく)」によれば延文元(一三五六)年で、のちに五代目美濃国守護となる土岐頼忠が自らの菩提寺として建立したものである。

    本尊は秘仏で(※1)、剃髪(ていはつ)し、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠(ほうじゅ)を持ち、左足を上に結跏趺坐(けっかふざ)(※2)する地蔵菩薩像である。

    寄木造(よせぎづくり)、玉眼(ぎょくがん)で、造像技法には、体幹部前後の材からそれぞれ二本の束を彫り残して身体の中央で結束し、前面材から地付(ぢづき)まで束を垂下させる院派(いんぱ)仏師特有の構造が見られ、同派仏師の作である可能性が高い。
    その技法や像容などから、十四世紀前半から中頃の作と思われ、まさに創建の当初から現在まで守り伝えられてきた本尊であると考えられる。

    足利尊氏やその幕府と密接な繋がりをもって活躍した院派仏師の作が当寺に存在することは、頼忠の威勢を如実に示すものであるといえる。

    池田の地が土岐氏にとっての重要拠点であったことを改めて知らしめる重要な証拠であり、また、院派仏師特有の構造を持つ当該時期の作例としても貴重である。

    ※1)本尊の開帳は毎年八月二十四日。
    ※2)結跏趺坐 両足を組み合わせ、足の甲を反対の足の太ももの上に乗せる座りかた。

    所在

    〒503-2405 岐阜県揖斐郡池田町願成寺380-1(禅蔵寺)

    お問い合わせ

    岐阜県 池田町役場教育委員会社会教育課

    電話: 0585-45-7110

    ファックス: 0585-45-7116

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